ピアノのブランクがあると、弾けなくなっている自分というのを知りたくないような気がしますよね。
難しかったけれど弾けた曲も、実際弾いてみると指が動かなかったりするものです。
習いに行くと言ってもまずは練習をする時間も必要ですし
基礎からまた練習するというのは根気の要る事でもあります。
しかしピアノの再開で気づける事は意外と多いものです。
ピアノの解釈は大人になればなるだけ深まることもある
大人になって再開することで、以前弾いた曲についても自分がイメージしてきたものとはまた違うイメージを持つことができたり、その曲の解釈が深まることがあります。
それはピアノを弾いていないそのブランクの時間に感じたり経験したことが私たちの成長になっているからこそ、当時にはわからなかった曲の解釈がすんなりと入ってきたりするものです。
ピアノはただ弾くだけのものではありません。
勿論技術は大切です。ただ、技術だけではない、それが芸術の素敵なところですよね。
鍵盤を通して奏でられるその曲は、おなじものでも弾く人が違うだけで印象が変わるように
まるでその瞬間の音は生きているといっても過言ではありません。
ですからピアノを弾かない期間があっても、再開した時に
「私の音色変わったかな」「前弾いた曲だけれど今ならもっと深くわかる」など
自分自身の人間という成長も感じることができることも楽しみの一つです。
現実的な技術と自分の目指すところの明確化が必要
再開をすると大抵基礎から始めることが多いですが、
それよりも楽しみたいという気持ちがメインであるならば、好きな曲を練習しましょう。
ただ、その曲の難しいところなどをチェルニーやハノンで技術的に補うことで
より質の高い完成になるでしょう。
大人のピアノは昔のようには簡単にすすまないことがあります。
やはり子供の頃のようには吸収できないことも。
それはやはり仕方のない事。
自分が一体どんなピアノを弾きたいのか、どこが目標地点なのか明確にしておく必要があります。
もし技術にこだわりがないのであれば、習う場合にもその旨を伝えておくといいですね。
習わないのであれば独学でピアノを再開することになりますが
その場合には客観的に自分の音を聞くために録音してみると、自分がどんなクセがあって
どこができていないか、などもよくわかります。
子供の時には自分のピアノを聞いてもなかなかわからないこともありますが
大人であるからこそ、自分のピアノを聞くことで新たな発見を見出しましょう。